2022年2月2日
【行政書士開業準備】事務所!勉強!実務!ツール制作!登録申請から開業当日までにしたこと
大阪市都島区の行政書士デザイン事務所です。
行政書士会へ登録申請書を提出して、審査が終わって登録が完了し、開業できるまでには1〜2カ月かかります。
登録予定日は、申請のときに行政書士会の担当の方が教えてくれます。
登録日は、毎月1日か15日と決まっているので、予定より2週間ほど前後する可能性があります。
登録申請から登録までの1〜2カ月の間に、準備してしておきたいことはたくさんあります。
大きく、事務所に関すること、勉強に関すること、実務に関すること、ツール制作に関すること、の4つに分かれると思います。
事務所
登録申請書には、事務所の図面や配置図、写真などを添付しなければいけませんが、すべての什器を揃えておく必要はありません。
配置図に「購入予定」と記載して提出すれば大丈夫です。
事務所の現地調査がある単位会の場合は、現地調査までにある程度足りていないものを揃えておき、間に合わない場合はその旨を口頭で説明しましょう。
弊所では、パソコン、デスク、チェア以外の什器や備品は一から購入しました。
鍵付きの書庫やプリンター、応接セットなど購入予定にしていたものは、申請後すぐ購入しました。
応接セットは、チェアではなくソファを選びました(好みでいいと思います)。
お客さまに記入や押印してもらうことを想定して、テーブルは高さ調整ができるものを選びました。
時計やスリッパなどの細かい備品も購入し、コロナ対策として消毒液や体温計も玄関に設置しました。
トイレはペーパータオルに、飲み物は小さめのペットボトルにとお客さまに配慮しました。
事務所は、清潔感があることが第一です。
あとは、事務所前の看板を発注して、ポストの表札はプリンターで印刷しました。
立て看板の設置も予定していますが、急ぎではないのでゆくゆく考えることにしました。
清潔感を第一に
コロナ対策も忘れずに
事務所の表札は掲示義務です
勉強
行政書士試験で勉強したことがすべて実務に直結しているわけではありません。
取扱業務を決めて、その正確な知識を付けなければ仕事はできません。
僕は、まず、行政書士の開業準備の本を数冊買って読みました。
開業準備の本では、「行政書士合格者のための開業準備実践講座 」がおすすめです。
読みやすくて、行政書士の仕事がイメージできてとても良い本でした。開業前に手にする1冊目に最適な本だと思います。
基本書や実務書などは高額なものが多いので、まずは図書館で借りて、内容が良ければ購入するようにしてもいいと思います。
図書館も便利になっていて、ウェブから最寄りの図書館に取り寄せができるのでとても便利です。
電子書籍で購入してタブレットで読むという方法もあります。
本の内容で紙と電子書籍を使い分けてもいいでしょう。
取扱業務の勉強は、行政機関の手引きや先輩行政書士のホームページを活用しました。
行政書士の中には、ホームページやブログを利用して、業務の説明や解説をされている方がたくさんいらっしゃいます。
ホームページの構成や表現のし方など、勉強以外にも参考になることがたくさんあるのでとても参考になりました。
Youtubeで情報発信されている方もたくさんいらっしゃいます。
中には、継続してとても有能な情報を発信されている方もいるので、目的に合うものを探して活用してください。
また、オンラインのセミナーもいくつか受講しました。開業している先輩方の声を生で聞けてとても良かったです。
セミナーにもたくさんの種類があります。
合格者向けのセミナーや、開業していなくても登録申請をしていれば参加できるセミナーなどもあります。
単発で無料受講できるものから、専門に特化したもの、複数の講義をセットにした数十万円するものまでとても幅広く選択肢があるので、自分に合ったものを選んでください。
開業後には、単位会でもたくさん研修が行われていますので、安心してください。
勉強方法はたくさんある
先輩行政書士の生の声を聞くことは大事
上手くセミナーを活用しよう
実務
実務の勉強は、手引きに沿って、何度も申請書を書き上げました。
手引きや申請書は、行政機関のホームページからダウンロードできます。
実務を経験するまでは、手引きを熟読して、実際に申請書を作成しながら、関わる法令を調べ上げて知識を蓄えていくことが大切だと思います。
申請書を作りながら、申請書へ記入するために必要な情報や書類、その収集方法などをまとめました。
わからないことがあれば、市町村役場やカスタマーセンターに質問しました。
どこも丁寧に教えていただいたので、とても役に立ちました。本番のときも調べた上で要点をまとめて尋ねれば、きちんと教えていただけることを知っておくだけで安心材料になると思います。
書類の作成時間や収集方法がわかると、報酬も算出できます。
その他にも、受注から業務完了までを想定してロードマップを作ったり、お客さまへのヒアリングシートなども作成しました。
問い合わせがあったときの確認メモや、業務完了後のアンケート用紙なども準備しました。
遺言や相続の場合は、自分や親の戸籍謄本を請求して、相続関係説明図や財産目録を作成したり、実際に自分の遺言書を書いてみることなどが一番の勉強になると思います。
どれだけ入念な準備をしても、実際の実務では足りないことがたくさん出てくるので、その度にアップデートしていけば大丈夫です。
許認可では、実際に申請書を作る
受任を想定してできるだけの準備をしておく
作成物は常に更新してブラッシュアップしていく
ツール類
開業にあたっては、ホームページ、名刺、封筒、表札、職印、ゴム印などのツール類が必要になります。
ホームページや名刺、封筒、ゴム印などは必須ではないですが、あれば便利です。
ホームページは、自分で作ってもいいですが、経験がないと勉強と作成に多大な時間を要します。
業者へ発注してもいいですが、高額な費用がかかります。
今は、簡単にホームページが作成できるサービスやブログ、SNSなど情報を発信するツールなどがたくさんあるので、それらを利用してみるのも一つの手です。
名刺もたくさんのウェブサービスがあるので、それらを上手く代用できるのであれば作成する必要はありません。
けれど、名刺にはまだ形式的な意味合いが色強く残っているので、コミュニケーションを取るために、開業当初は作っておいた方が役に立つかもしれません。
封筒は、印刷発注までしなくても、市販の封筒にゴム印を押すことで十分に代用できます。
市販の封筒にプリンターで印刷してもいいでしょう。封筒制作は、ツール類の中では優先順位はかなり低めだと思います。
予算と時間コストを考えて、まずは最低限必要なものを用意しましょう。
表札と職印は、必ず作らなければいけません。
表札は開業までに作成して掲示、職印は登録後、交付式までに調印しておきましょう。
開業後には、DMやチラシなどを作成する機会があるかもしれません。
成長に合わせて、ツール類を増やしていきましょう。
ホームページ、名刺、封筒、ゴム印は任意
表札、職印は義務
予算と時間を考えて最低限必要なものを用意する
まとめ
弊所が、登録申請から開業までにしたことをまとめました。
事務所、勉強、実務、ツール制作に絞って開業準備を進めていきましょう。
これらの他にも、準備段階で気付いたことがある場合は、メモをして、ブログなどに書き溜めておくといいでしょう。
どの開業準備の本にも載っていないその小さな情報を必要としている人が、きっとどこかにいるはずです。
開業して余裕ができれば、たくさん情報発信していきましょう。役立つ情報を楽しみにしています。
行政書士デザイン事務所に見学に来られたい方は、お気軽にご相談ください。
ご相談は、お電話(06-7896-7707)、または問い合わせフォームからお願いします。
問い合わせフォーム