2023年3月29日

【JLOX】申請できる?できない?補助対象イベントと申請要件のまとめ(J-LOD2023)

 

大阪市都島区の行政書士デザイン事務所です。

 
JLOX(経済産業省 令和4年度第二次補正予算 コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業費補助金)の申請が2023年3月31日から始まります。

 

JLOXは、国内のライブエンタメ等のコンテンツ産業を下支えし、収益力回復に向けたイベントの実施を支援するための補助金です。

 

イベントを実施し、申請を考えている法人は、補助対象になるイベントと申請要件を確認しましょう。

 

公募要領

 

日本発

補助対象

JLOXの対象は、「日本発」の「コンテンツに関するイベント」です。

コンテンツに関するイベントとは

コンテンツ分野(文化芸術基本法 第8条から第11条に定める文化芸術分野)のうち、「実演を伴うイベント」を実施する事業を指します。

 

文化芸術基本法第8条から第11条に定める文化芸術分野

第8条 文学、音楽、美術、写真、演劇、舞踊その他の芸術(メディア芸術除く)

第9条 映画、漫画、アニメーション及びコンピュータその他の電子機器等を利用した芸術(メディア芸術という)

第10条 雅楽、能楽、文楽、歌舞伎、組踊その他の我が国古来の伝統的な芸能(伝統芸能という)

第11条 講談、落語、浪曲、漫談、漫才、歌唱その他の芸能(伝統芸能除く)

 

第9条に掲げるメディア芸術(CGアニメーションや芸術花火など)については、実演は必須ではありません。

 

対象外となるイベントの例

開催目的が、集客興行ではないイベント(展示会、即売会など)

文化芸術基本法 第8条から第11条以外のイベント(茶道・華道・書道や囲碁・将棋など)

参加するための対価の支払いがないイベント(サブスクリプションでのオンライン配信など)

集客を想定していないイベント(媒体販売、常時アーカイブ配信)

実演が行われる時間が公演時間全体の過半数を下回るイベント

特定の者しか享受できないイベント(結婚式など)

法令又は公序良俗に反するイベント

政治的又は宗教的な宣伝活動を有するイベント

慈善事業への寄付目的のイベント

 

他にも以下のような内容は、外部審査委員会の判断によって、対象外と判断される可能性があります。

 

講演・トークなど(観客に対するパフォーマンスとは見なせないもの)

ゲーム・クイズなど(参加者とのインタラクティブなやりとりが行われるもの)

番組収録(収益を目標としないもの)

日本発とは

国内で行われるイベントのうち、以下の①または②および③に該当するものをいいます。

 

①日本国民が著作権の全部又は一部を有しているコンテンツ

②日本国民がそのイベントに主体的に関与する予定のコンテンツ

③日本要素を演出等に取り入れているコンテンツ

 

伝統芸能、芸能分野のコンテンツ(文化芸術基本法 第10条と第11条に定める文化芸術分野)においては、上記の制限はありません。

 

申請主体

本補助金の申請主体は、「イベントの主催者である法人」です。

イベントの主催者である法人とは

チケット券面上の主催者ではなく、主要な費用を負担し、当該「イベントのリスクを負っている法人」を指します。

イベントのリスクを負っている法人とは

「当該イベントに関する費用を負担している法人」や「当該イベントが中止した際に、最終的にチケット収入を得られなくなる法人」を指します。

法人とは

日本の法令に基づき設立された法人(非営利法人含む)または地方自治法で定められた地方公共団体が該当します。

任意団体や個人事業主は、申請することができません。

 

共同出資の場合

申請主体となりうる者が複数いる場合(製作委員会など)は、当事者間で申請主体を1者として申請する必要があります。

 

申請要件

申請するには、次の①から③の要件を満たす必要があります。

 

①イベントの主催者が、日本国内において、「デジタル技術を1つ以上取り入れたコンテンツに関するイベント」を実施すること

②計画上、当該イベントによる収入が支出を上回ること

③業種別ガイドラインに基づいて行った新型コロナウイルス感染予防対策の実施状況を報告すること

 

デジタル技術を活用した取組とは

以下に掲げるデジタル技術を活用した取組のうち、1つ以上の取組を取り入れた「コンテンツに関するイベント」を実施する必要があります。

 

コンテンツ自体のデジタル化

マルチアングル配信

ティザー動画等による期待感の演出

ライブフォト

リアルタイム公演参加演出(ペンライトの同期など)

イベント中における双方向コミュニケーション

特殊ステージ(可動型ステージ、特殊効果可能なステージなど)

特殊音響技術(立体音響など)

XR(AR/VR)

リアルタイム合成

特殊スクリーン(シースルー、ミストなど)

4K/8K

5G

特殊衣装(電飾衣装等)

特殊照明

ホログラム

3DCG

プロジェクションマッピング

カメラ等のトラッキング技術

モーションキャプチャーなど

その他のコンテンツ自体のデジタル化に関する取組

 

コンテンツ展開・配信・収益化

ブロックチェーン技術の活用

ダイナミックプライシング

配信時における「着せ替え」等の課金システム導入

投げ銭

アーカイブ配信

リアルタイムフル配信

ライブビューイング(同日・後日含む)

その他のコンテンツの展開・配信・収益化に関する取組

 

その他の取組については、①、②のいずれかの取組のうち、1取組まで申請が可能です。

 

収入が支出を上回ること

①のデジタル技術を取り入れることによって、「計画上、当該イベントによる収入が支出を上回ること」が要件となります。

 

利益

 

補助率は、補助対象経費の2分の1です。収入には、当補助金の金額を含めることも可能です。

 

問い合わせ

JLOXに関する不明点は、ライブエンタメ補助金事務局へ問い合わせてください。

 

電話(10:00〜17:00)

メール

 

FAQ(よくあるご質問)も公開されていますので、ご活用ください。

 

FAQ

 

まとめ

JLOX(コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業費補助金)の補助対象にイベントと申請要件をまとめました。

 

第1回の申請は、2023年3月31日から開始されます。

 

第1回 受付終了

申請受付期間 2023年3月31日〜4月9日

イベント実施日 2023年4月28日〜6月30日

第2回 受付終了

申請受付期間 2023年4月14日〜5月8日

イベント実施日 2023年7月1日〜10月31日

第3回 受付終了

申請受付期間 2023年6月16日〜7月7日まで

イベント実施日 2023年9月1日〜2024年1月31日まで

第4回 受付終了

申請受付期間 2023年8月18日〜9月8日まで

イベント実施日 2023年11月1日〜2024月31日まで

 

 

行政書士デザイン事務所では、JLOXの申請サポートを行っています。

 

着手金 110,000円(税込)

成功報酬 採択額の11%(税込)※実績報告は含みません

 

JLOXの申請サポートについてのご相談は、お電話(06-7896-7707)、または問い合わせフォームからお願いします。

 

問い合わせフォーム

 

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