2022年3月2日

【行政書士開業準備】最低でも100万円は必要!?賃貸事務所での開業資金

大阪市都島区の行政書士デザイン事務所です。

 

行政書士を開業するまでに準備したことと、開業にどのくらい費用がかかったのかを時系列でまとめました。

 

これから事務所を借りて開業する方の参考になれば嬉しいです。

 


令和2年度の行政書士試験に合格

合格発表は2021年1月27日

登録申請は2021年7月30日

登録完了は2021年9月15日


 

合格発表から開業までに8カ月もかかった理由は、そもそも開業する予定がなかったから、一度契約した事務所を解約したからの2つです。

 

初めに契約した事務所は、自宅から歩いて3分ほどの外階段のある家賃38,000円の古民家でした。

 

雰囲気があって、部屋が3つもあって、風呂なしで30㎡ほどと広くて、とても気に入っていたのですが、建物に不具合があって解約する運びとなりました。

 

初期費用として、礼金や前家賃、光熱費、火災保険料、什器や備品の購入などで150,000円ほど発生しましたが、次の事務所で使用する什器や備品を除いて、すべて家主さんが返金してしてくれました。

 

お金のことよりも、1日も入居していないのに解約までに2カ月もかかったこと、一度契約した水道、電気、固定電話、インターネットの解約作業がとても面倒でした。

 


 

契約解除の話し合いと並行して新しい事務所探しをしていて、次の事務所は自宅から歩いて8分ほどのところにあるマンションに決まりました。

 

ユニットバス付きで28㎡と小さめのワンルームです(お風呂は使用していません)。

 

入居希望の階は事務所貸しをしていなくて(事務所貸しは1〜3階まで、弊所は5階)、オーナーさんと面談した結果、行政書士という仕事にご理解いただき、何とか貸していただけることになりました。各階の住民の方の同意を取って回ってくれたのでとても有難かったです。

 

家賃は58,000円で、初期費用は、礼金、前家賃、火災保険料などを含めて250,000円くらいかかりました。火災保険は自分で契約した方が安くなる場合が多いです。弊所の場合は、1年間で3,500円ほどです。

 

一件目の古民家と比べると、自宅から倍ほどの距離になって家賃も高くなりましたが、インターネットが無料でエレベーターもあるので、什器や荷物が運びやすく、高齢者のお客さまも来所しやすいと思うので、これで良かったと思っています。1階の玄関もオートロックなので安心です。

 

 

入居後は、きれいに掃除をして、2×4の木材とペンキを買って棚を自作したり、電球をLEDに変えたり、什器や備品の購入に合計で250,000円くらいかかりました。

 

購入したものは、鍵付きキャビネット(7,000円)、ラテラルキャビネット(18,000円)、プリンター(35,000円)、ソファ2脚(55,000円)、テーブル(13,000円)、棚5つ(20,000円)、照明3つ(15,000円)、ハニカムシェード3つ(20,000円)、ラグ(10,000円)、掃除機(10,000円)、扇風機(5,000円)、電気ケトル(3,000円)などです。

 

デスクやチェア、パソコン、モニター、電話機などは、今まで使っていたものをそのまま使用することにしました。パソコンは、iMacとMacBookAirを併用しています。iMacには、Windows10が入ってます。iPadもそのまま使用しています。

 

プリンターは、ブラザーのA4モノクロレーザー(FAX付き)にしようと思っていたのですが、手引きはカラーのもの多いので、A4カラーのインクジェットプリンター(FAX付き)にしました。インクジェットプリンターは、印刷コストが低くなるので大容量インク搭載のものがおすすめです。

 

ラテラルキャビネットは、備え付けの棚の下にちょうど収まるサイズを探すのに苦労しましたが、オフィスバスターズでぴったり収まるのを見つけました。オフィス家具は値段が高いので、中古で程度のいいものを探すのがおすすめです。

 

 

什器・備品の購入以外では、固定電話(月額1,450円〜)、電気(月額350円〜)、水道(月額1,550円〜)の契約をしました。ガスは使用する予定がないので契約していません。事務所にはもともと、小さな冷蔵庫、IHクッキングヒーター、クーラー、ウォシュレットが設置されています。

 

携帯電話は、楽天モバイルでeSIM契約をしました。携帯の2台持ちは充電や持ち運びが不便なので、デュアルSIM対応のスマホに番号だけ追加すると1台で2つの携帯番号を持てるのでとても便利です。楽天モバイルのeSIM契は5分ほどで完了し、通話だけなら月額料金がかからないのでおすすめです(契約も無料です)。

2022年7月1日からは、通話だけの契約でも月額1,078円の料金がかかることになりました(データ通信量は1GBまで)

 

固定電話を契約して、不在時に携帯電話へ転送する予定なら、初めから新しい携帯番号をeSIMで追加した方がいいです。転送する場合は、追加で基本料金もかかるし、通話料もこちら持ちになります。また、固定電話ではナンバーディスプレイにも基本料金がかかります。FAXを使わなかったり、eFAXを利用する予定なら、初めから携帯電話だけにする方が効率的だと思います。

 

入居してから1週間ほどで、申請に必要なもののうち事務所に関するもの(事務所内の写真や建物登記簿謄本など)が揃ったので、登録申請の予約をしました。

 

事務所への入居日が7月16日、登録申請予約が7月24日、登録申請日が7月30日、登録予定日が9月15日でした。

 

大阪府での登録申請には、入会金250,000円、登録手数料25,000円、登録免許税30,000円(収入印紙)の費用がかかります。

 

 

登録申請から登録完了まで1カ月半ほどかかります。

 

この間に、登録申請書で購入予定にしていた接客スペースのソファやテーブルを購入したり、時計などの細かい備品を購入しました。

 

応接スペースは、チェアではなくソファを選びました。テーブルは、お客さまが記入や押印しやすいよう、高さ調整できるものにしました。

 


 

新型コロナウィルス対策として、玄関には消毒用アルコールディスペンサー(3,500円)、非接触の体温計(5,000円)などを購入して設置しました。壁に付ける棚はなるべく穴が目立たないものを選んで、オーナーさんの了解を取って付けました。

 

逆に感染のリスクになりそうなので、空気清浄機は設置せず、こまめな換気で対応することにしました。

 

お客さまへの飲み物もコップで出すのではなく、飲みきりサイズのペットボトルにすることにしました。

 


 

ホワイトボードは、自分のメモ用(2,500円)と打ち合わせ用(8,000円)の2つを購入しました。

 

初めはキャスター付きのホワイトボード(1200×900mm)を購入したのですが、7.5畳の事務所にはあまりに大き過ぎたので処分しました。狭い事務所には、壁掛けや折り畳み式のホワイトボードがおすすめです。

 


 

その他に登録完了までにしたことは、職印の調印(4,500円)、表札の作成、名刺の印刷(3,000円)、LINE公式アカウント開設、Googleマイビジネスへの登録、PayPayの利用申請などです。

 

ポストの表札は自作してプリンターで印刷しました。玄関の表札もマグネットを利用して自作しました。

 

封筒、ゴム印、看板も作りっておきたかったのですが、これらは急ぐ必要がないので、登録後にゆっくりと考えることにしました。

 


 

登録完了から交付式までの3週間の間に、看板(7,000円)を発注して設置しました。

 

マンション玄関の前の上の半分のスペースをいただきましたが、通行人の目線の高さに合わせて小さな看板にしました。残りのスペースはまたのちのち考えて利用したいと思います。

 

立て看板も出したいので、いつか作りたいと思っています。

 

 

事務所の封筒もきちんと作って印刷発注しようと思ってたのですが、しばらくの間は市販の封筒にプリンターで印刷することにしました。返信用封筒ならこれで十分だと思います。

 

よく使う宛名は、ラベル印刷であらかじめたくさん印刷して用意しておくと便利です。

 

 

開業してからしばらくたって小さな金庫(2,500円)を購入しました。来所されるお客さまから料金を現金でいただく場合のためにおつりを準備しておきました。セパレートタイプのゴム印(2,000円)も購入しました。

 

 

最近購入したものは、玄関のスマートキー(5,000円)です。近付くだけで開錠され、オートロックもあるのでとても便利です。スマートキーは是非おすすめしたいアイテムの一つです。

 

 

 

以上、行政書士開業までに準備したことと、かかった費用のまとめでした。

 

事務所を借りて開業する場合の費用のうち、金額が大きいのは、行政書士会入会金(登録料・免許税含む)、事務所の初期費用(敷金・礼金・前家賃など)、そして什器や備品の購入の3つです。

 

僕の場合は、それぞれ300,000円、250,000円、250,000円ほどで、開業費としては合計80万円ほどかかりました。

 

さらに、パソコンやモニターなどを購入したり、実務書などたくさん本を購入することになると思うので、最低でも100万円ほどの準備は必要だと思います。

 

また、登録申請してから登録が完了するまでに1〜2カ月ほどかかるので、その期間分の家賃や光熱費も発生します。

 

開業してからは、行政書士会費(大阪府の場合は月額5,500円)も必要です。所属支部によっては支部会費がかかる場合もあります。

 

開業費と時間を節約する一番の方法は、自宅で開業することです。自宅開業だと、光熱費や賃料の一部を按分して経費として計上することもできます。

 

弊所の場合は、営業時間(平日10時から18時)以外は使用しないので、賃貸事務所はとても費用対効果が低いと思っています。

 

【行政書士開業準備】自宅?それとも賃貸?開業するにはまず事務所決めから

 


賃貸事務所で開業するなら最低でも100万円の資金を用意しておく


 

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